コロナ禍後の旅のあり方についてオンライン対談を視聴しました

こんにちは、xingです。
新型コロナウイルスの脅威が完全に消えたわけではないですが、都道府県をまたぐ移動の自粛が緩和され各地の観光地も少しづつ活気を取り戻しているように思えます。
昨日、GLOBAL Wifiを運営する株式会社ビジョン様が主宰するオンライン対談に参加してまいりました。
「世界を旅したスペシャリストが語る これからの旅について」というテーマで、(株)TABIPPOの清水社長をはじめとする4人のパネリストによるオンライン対談でした。

オンライン対談の魅力について

新型コロナウイルスの影響により、「オンライン◯◯」が急速に浸透していますが、今回もオンライン対談形式で行われました。
参加してみて感じたのは、

  • 日程調整に苦労することなく、気軽に参加できる
  • 場所と時間に縛られないため、自分の時間を確保しつつ有益な情報をキャッチできる

といったところでしょうか。
開催時間が18:00-19:00だったのですが、フレックス勤務で17:30退社にして、そのまま機器の準備をして参加、という流れで視聴することができました。
いくら都内の会社でも、リアルな世界では会場まではそれなりの所要時間も考慮して動かないといけないので、このスケジュール感はオンライン対談ならではです。

アフターコロナにおける旅で「変わるもの」

オンライン対談を試聴して、アフターコロナの世界における旅にはこれまでの考え方とは全く異なる「変わるもの」が出てくると考えます。
もちろん、観光地の物理的な場所や、そこで迎え入れてくれる人たち、我々が「行きたい!」という想いは変わりません。
しかしながら、その一方で新型コロナウイルスの影響を最小限にとどめるために、変わらざるを得ないものがあるというのも忘れてはならない事実です。

アフターコロナの世界の旅で「変わるもの」

航空機の利用スタイル

これまでのような「エコノミークラスに目一杯詰め込む」スタイルの航空利用は敬遠されるのではないかと考えます。
日本の航空会社でも日本航空が一部座席をブロックして機内での乗客同士の距離を確保したり、ANAでは搭乗順序を変えることで機内での乗客の接触回数を減らすなどの工夫をしています。
気になるのは、機内での距離を確保することで使用しない座席をブロックし、その分が航空運賃に跳ね返るのではないかということです(座席ブロックする分は航空会社の収入として逸失するので、その分他の乗客に転嫁される)。

馴染みのお店や宿泊施設

今回のコロナ禍で多くの商業施設・飲食店・宿泊施設が打撃を受けました。
残念ながら閉鎖された施設もあるので、中には「お気に入り」として旅行で訪れるたびに顔を出していた馴染みの行き先もあったかもしれません。
現地に赴いて近況を確かめることができない現状は、ただ無事を祈るばかりです。

食事や観光地のスタイル

コロナ禍が始まってから、朝食ビュッフェを取りやめたり大浴場の利用を注視するホテルが多くありました。
ホテルによっては「朝食ビュッフェが人気!」とか、「大浴場が出張の疲れを癒します!」などのキーワードで集客しているところもありますが、朝食をセット型メニューにしたり、大浴場の利用中止を継続するところも出てくるでしょう。

いつになったら元通りに旅に出られるのか

Photo by Adam Tinworth on Unsplash

国内旅行は?

国内旅行は第2波の懸念はあるものの、比較的戻りは早いでしょう。
新しい生活様式を取り入れつつ、医療体制が強固ではない地域に持ち込まない、という配慮をしながら徐々に回復に向かえば何よりです。
都道府県をまたぐ移動の自粛が解かれて最初の週末となった先週末は、高速道路の渋滞情報でも馴染みの地名がちらほらと聞こえてきたので、感染対策に留意しつつ需要の戻りを期待したいと思います。

海外旅行は?

悩ましいのはむしろこちらでしょうか。
昨日のオンライン対談でもそうでしたが、4人のパネリストは「旅」を生業にしており、海外の渡航歴も半端ではないことから、やはり海外の動向は気になるようでした。
多くのメディアで「2024年頃」という予想を置いていますが、まさしく第1波真っ只中にある南米・アフリカ諸国の動向と、ワクチンがどれだけ世界に行き渡るかが課題になってくるでしょう。
「2024年頃」というのは、ある程度の制限が解かれる目安であって、完全に以前のように元通りとはいかないかもしれません。

アフターコロナの旅行マインドを盛り上げるために取り組みたいこと

アフターコロナの世界では誰もが旅行に出かけることに対して不安を持っていることと思います。
そこで、これまでのように遠方に行かなくても、あるいは自分自身が旅行に行かなくてもできることを考えてみました。

マイクロツーリズムの確立

オンライン対談の中でたびたび出てきたフレーズです。
まだ新しい概念なので私も初めて耳にしましたが、今回のコロナ禍により断たれたインバウンド需要で落ち込んだ国内旅行の観光産業を回復させる手段として、日本人が国内旅行に回し、近場の魅力を再発見するきっかけとしてほしいと、星野リゾート代表が提唱したものです。

もしかしたら、今まで我々が「観光地」として売り込んでいたものが、実は観光客目線のものではなかったと見直す機会でもあります。。

自分の日常風景が明日は観光地になるかも?

少々極端な見出しで申し訳ありません。

オンライン対談でも挙げられた事例として、山形県の田んぼのど真ん中にあるホテルが意外にも好評で、インバウンド旅客(当時はコロナ禍前)が大勢訪れたそうです。
「田んぼに囲まれている」というのは、地元ではごく当たり前の日常風景であって、その風景が観光客目線での心に刺さったのかもしれません。
日本人に人気があるバリ島のウブドの田園風景も、バンコクの雑踏も現地の人にとっては日常の風景であって、自分の日常風景を改めて観光客目線で、新たな誘致につながるのではないでしょうか。

自分の周辺地域の情報を正しく発信する

withコロナ、アフターコロナの世界では誰もが旅行に出ることに少なからず不安を抱き、ためらいもあるものです。
果たして自分は行っていいものか、現地は自分を受け入れてくれるのか(都道府県をまたぐ移動自粛は解かれたもののですg・・)、などなど。
自分が受け入れる側として、「もう安心して来ても大丈夫です」「医療体制に不安があるので、まだ来ないでください」など、正確に勇気を持って、場合によっては地域でもって発信することで安心して訪れてもらい、一方でまだ受け入れ態勢が整っていない状況でウイルスを持ち込むことを防いでくれます。

受け入れ先の意思や取り組みを尊重する

「新しい生活様式」の導入で、宿泊施設・商業施設・観光地では様々な方針や取り組みが打ち出されています。
もし、自分が訪れる側になった場合は、それぞれの個別の取り組みや方針を最大限に尊重したいと思います。
中には「少し神経質でやりすぎでは・・」と思うところもあるかもしれませんが、それはその事業者が「この方針であれば安心して来てもらい、安心して受け入れることができる」基準としたものです。
それを否定することで、受け入れる機会も失ってしまうかもしれませんし、少々やりすぎだったとしても今後修正することで徐々に実情に合ったものとなるでしょう。

長くなりましたが・・

今回のオンライン対談の視聴によって、改めて考えることも多くありました。
withコロナ、アフターコロナの世界で戸惑うことも多くありますが、現状を少しずつ受け入れながら、新たな旅のスタイルを築いて行くことも必要であると思い直すきっかけともなりました。

ともかくも、オンライン形式は参加のハードルが低いことと、視聴中もチャット形式で自分の意見を発言する機会がある(それをパネリストの皆様が拾ってくださることもある!)ということから様々な視点の意見に触れることもできるため、また機会があれば参加したいと思いました。

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