日本人などへの入国制限強化へ
2020年3月4日時点の情報です。現在はIATA(国際航空運送協会)によるインタラクティブマップで最新の入国制限の情報を入手できますのでご活用ください。
こんにちは、xingです。日本では新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が解除され、少しずつではありますが感染拡大前の日常を取り戻しつつあります。旅行需要・航空需要も僅かながら回復の兆しを見せているため、日本航空(JAL)は[…]
世界各地で感染拡大が止まらない新型コロナウイルスですが、3月4日現在で21の国と地域において日本人の入国制限を実施しているそうです。
これらの国と地域に訪れる場合、到着地で入国できずそのまま日本へ引き返す、または入国にあたり制限(一定期間の隔離など)が課せられる可能性があります。
- インド
- モンゴル
- ネパール
- キリバス
- クック諸島
- サモア
- ソロモン諸島
- ツバル
- バヌアツ
- フランス領ポリネシア
- マーシャル諸島
- ミクロネシア
- トリニダード・トバゴ
- キルギス
- トルクメニスタン
- イギリス領ジブラルタル
- イスラエル
- イラク
- サウジアラビア
- バーレーン
- コモロ
また、39の国と地域では入国にあたり医療機関での検査などを義務付けています。
潜伏期間などを考慮して最大2週間程度入国させてもらえないケースもあるので、短期の出張や観光ではかなり厳しい状況と言えます。
普段はあまり観光などで訪れない国の名前が多いですが、日本人渡航者が多いタイ、台湾、ベトナム、中国、香港も含まれるので要注意です。
- インド
- タイ
- 台湾
- 中国
- ネパール
- ブータン
- ベトナム
- 香港
- ミャンマー
- ラオス
- カナダ(ケベック州を含む9つの州)
- コロンビア
- セントビンセント・グレナディーン
- セントルシア
- チリ
- パラグアイ
- ベネズエラ
- アゼルバイジャン
- カザフスタン
- キプロス
- クロアチア
- ジョージア
- タジキスタン
- マルタ
- ラトビア
- ロシア(サハリン州のみ)
- トルコ
- バーレーン
- パレスチナ
- ヨルダン
- ケニア
- チュニジア
- ウガンダ
- シエラレオネ
- スーダン
- ナイジェリア
- ベナン
- リベリア
- クウェート
今後の展望を旅行者・観光業界目線で希望も含めて考える
これから迎える春休みを皮切りに、4-6月期はかなり悲観的でしょう。
政府の休校要請がでた直後は航空大手2社では直近の搭乗率が30%程度まで下がったと言われています。
ただ、元々この4-6月期はGWを除いて旅行需要がそれほど高い時期でもない(必然的に旅行代金も安い時期であるため、旅行会社としても営業収入はそれほど高くない時期)ため、前年からの落ち幅はそれほどでもありません。
次に控えている7-9月期が観光業界(旅行会社・観光業者・航空業界)にとって最も重要です。この一年の収入のうちの半分近くを支える7-9月期には終息を迎えて、前年以上とまでは言わないまでも、せめて多くの人の旅行マインドが戻ってほぼ前年に近い水準まで帰ってくることを願っております。
しかも、この7-9月期には日本にとっても世界にとっても大切な東京オリンピック・パラリンピックを控えています。東京都の発表によると東京オリンピック・パラリンピックの経済効果はおよそ30兆円を超えるとも言われていますので、万一中止の判断に至った場合の経済損失は計り知れません。
私たちに今できることは?
私は少なくとも医療関係者でもなければ感染症の専門でもないので、この新型コロナウイルスを即座に止めて世界をハッピーにすることは残念ながらできません。
新型コロナウイルスについてはまだ判明していない部分が多いため、具体的かつ確実な防御策はありませんが、まずは自分が感染せず、万一感染してしまった時は周囲に感染させないように留意する(インフルエンザ予防に近いものでしょうか)。
そして終息の暁にはまた観光業界に活気を取り戻し、旅行を楽しむ多くのお客様をお迎えする準備を整えることが私にできることかと考えています。
こんな時だからこそ気合を入れて行くような遠いところではなく、これまで気づかなかった身近な場所の魅力を改めて見つけてみるのもいいかもしれません(もちろん人ごみは避けて・・)。