GO TOトラベルキャンペーン「地域共通クーポン」の使い勝手を検証!

こんにちは、xingです。

暑い夏から一気に秋に季節が進みつつありますが、10/1より本格的なものとなった「GO TOトラベルキャンペーン」はもう利用されましたでしょうか?

GO TOトラベルキャンペーンの対象商品を申し込むことで、旅行先で利用できる「地域共通クーポン」が付与されますが、金額によっては1泊1名最大6,000円にもなるため、贅沢な話ですが「使い道に困る」ということにもなりかねません。

今回、この「地域共通クーポン」の使い勝手と、「余ってしまう!」という場合の消化方法について検証してみました。

「実は登録店舗数が少ない」という噂の電子クーポンについて判明した注意点(しかも場合によっては事前のプランニングにも大きく影響)についても後半でご紹介しております。

なお、今回の検証にあたってはGo To事務局のサイトよりデータを出しております。

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地域共通クーポンについてのおさらい

他の記事でも説明済みですので簡単に触れますが、旅行代金の半額に対して30%相当が「地域共通クーポン」として付与されます(1泊最大6,000円)。

例えば、2泊3日で40,000円の箱根の温泉旅行に家族4人で参加した場合、

(4万円×50%)×30%×4人=24,000円

なんと、24,000円もの「地域共通クーポン」が付与されるのです。

旅行中の費用としては決して少なくない金額のクーポンが付与されるのですが、どのようなお店で使えるのか調べてみました。

例えば、神奈川県の例で・・

それでは、東京近郊にお住まいの方に人気の箱根の温泉に行くとしましょう。

箱根は神奈川県ですが、10/6時点で神奈川県内で「地域共通クーポン」の取扱事業者として登録されているのは7,403箇所です。

紙クーポンと電子クーポンの使い勝手の違いは?

地域共通クーポンは「紙クーポン」と「電子クーポン」の2種類が存在するのは既にご存知のことかと存じますが、ここでも両者に大きな違いがあります。

取扱事業者によって「紙のみ利用可能」「電子のみ利用可能」「両方利用可能」とありますが、神奈川県内に関して調べてみると以下の通りであることが判明いたしました。

クーポン種別取扱件数割合
紙のみ利用可能3,72050.25%
紙・電子ともに利用可能3,62348.94%
電子のみ利用可能600.81%
総計7,403100.00%
神奈川県内における「地域共通クーポン」の利用可能券種別内訳

なんとも驚きの結果ですが、「電子クーポンしか使えない!」という取扱事業者はわずか60件で、全体の0.8%にしかならないのです。

やはり紙クーポンが最強で、紙クーポンを持っていればほぼ全ての事業者で利用できるのに対し、電子クーポンでは半数弱の事業者でしか利用できないのです。

しかしながら、紙か電子か選ぶことができる旅行業者はほとんどありませんので、申込先によって利用先が限られてしまうのは諦めるしかないようです。

飲食での利用可能事業者が意外と少ない!利用できる業種の内訳は?

次に事業者別の内訳を見てみますと、「コンビニ・スーパー」と「小売り(お土産等)」がダントツに多いです。

なお、「小売り(お土産)」とあるものの中身をよく見てみると、大手ドラッグストアが多く含まれており、是非は別として「感染症拡大で打撃を受けた地場の観光事業者を救済する」という目的からは少し外れると言わざるを得ません。

また、「飲食業」が全体の10%に満たない現状を見てみますと、「もらった地域共通クーポンで現地で美味しい食事でも」と考えている場合は事前によく調べて、自分が行きたい店舗が登録事業者になっているか入念にリサーチする必要があります。

業種別件数
コンビニ・スーパー2,898
小売(お土産等)2,262
その他1,188
飲食店(酒類提供あり)522
レンタカー185
飲食店(酒類提供なし)99
体験型アクティビティ58
観光施設(遊園地、動物園、温泉施設、観光農園等)53
スポーツ48
文化施設(美術館、博物館等)30
鉄道28
遊興施設(ネットカフェ、漫画喫茶等)14
その他運送サービス5
フィットネス(スポーツジム等)5
劇場、観覧場、映画館、演劇場4
海上運送3
物流(宅配等)1
総計7,403
神奈川県における「地域共通クーポン」取り扱い業者の業種別内訳

また、「その他」が異常に多いので、「その他」についてさらなる内訳を上位10位に限定して調べてみました。

「その他」の業態備考件数
宿泊施設283
ドラッグストア231
ガソリンスタンド78
アパレル55
調剤薬局51
小売(衣料品等)50
リラクゼーション業36
物販業(バッグ・小物等)30
宿泊業27
レンタカー17
神奈川県内における「地域共通クーポン」取り扱い事業者の「その他」区分

一部のドラッグストアは「その他」区分で登録されていますので、先ほどの「小売り(お土産)には含まれない事業者です。

ローソンとファミリーマートの登録店舗は多いですが・・

業種別内訳の表にあった「コンビニ・スーパー」について調べてみたところ、上位にローソン・ファミリーマートがランクインされていました。

会社名件数
ローソン1,090
ファミリーマート995
まいばすけっと279
セブンイレブン155
NewDays90
神奈川県内における「地域共通クーポン」の「コンビニ・スーパー」上位5社

仮に使いきれなかった場合、コンビニエンスストアで消費することも可能です(日用品やお酒なども売っていますので)。

しかしながら、ここで注意したいのは、「紙と電子どちらが使えるのか」という点です。

実は神奈川県内のローソン、ファミリーマート、まいばすけっとは「紙クーポンのみ」利用可能で、セブンイレブンは上記155店舗のうち2/3が「紙・電子」、1/3が「紙のみ」、NewDays(JR東日本の駅にあるコンビニです)は登録店舗すべてで「紙・電子」の利用種別であることが判明しました。

つまり、「頼みの切り札」となるコンビニエンスストアも大半が「紙クーポンのみ」ということに注意する必要があります。

今回は神奈川県の登録事業者に限定して調べてみましたが、母数がそこそこ多いことと、決して特殊性がある地域ではないので、全国的に見てもほぼ同じ傾向と言っても差し支えないでしょう。

地域共通クーポン利用の切り札!

先日静岡県に日帰りでGO TOトラベルの対象商品で行ったのですが、現地で地域共通クーポンの使い勝手を体感することができたのでご紹介いたします。

JRの駅(みどりの窓口)

以外に思えますが、JRの一部の駅の「みどりの窓口」で地域共通クーポンが利用できます。

ただし、すべての乗車券や特急券を購入できるというわけではなく、周遊きっぷなど特殊な券種に限るのでご注意ください。

JR西日本では、地域共通クーポンでの購入に限定した周遊券があるそうですので、興味がある方は調べてみてください。

駅ビル・空港

駅ビルにある商業施設や、JR系のコンビニ(例:JR東日本ではNewDays)では利用可能店舗が多いです。

また、空港にある航空会社系の売店について調べてみたところ、BLUE SKY(JALグループ)ANA FESTA(ANAグループ)の空港売店では両者ともに「紙クーポン・電子クーポン」いずれも利用できることがわかりました(飲食提供の店舗は未登録店舗あり)。

鉄道や飛行機での旅行の場合は帰りに必ず立ち寄るスポットになりますので、押さえておいて損はありません。

「地域共通クーポン」消化の最終最後の手段・・家の近所のコンビニで

それでも余ってしまった場合、旅行先によっては家の近所のコンビニで使える場合もあります。

先ほどご紹介したように、「紙クーポンのみ」という事業者も多いので注意が必要ですが、最後余ってしまった場合に備えて出発前に「近所のコンビニの利用可否」だけでも調べておくと、「最後はここで使おう!」という目安になります。

また、この手段は旅行先が自宅の隣接県までに限ります(東京の方が北海道や沖縄の旅行に行く場合は不可です!)。

東京・静岡など一見して隣接ではない場合でも隣接県の扱い(東京・静岡間は船舶航路があるため隣接扱い)の特例があるので、あらかじめ確認してから出発しましょう。

「地域共通クーポン」の利用開始可能時間に注意!

出発前に申し込みをした旅行事業者から事前に「地域共通クーポン」を渡される方は心配いらないのでここは読み飛ばしてください。

宿泊施設チェックイン時に渡される場合

当然ですが、チェックインまでは渡されません。

例えば「初日のランチで地域共通クーポンを使って・・」というプランである場合、チェックイン前ですのでまだクーポンを持っていません。

もしお目当ての食事場所などが宿泊施設に近い場合、チェックイン前に「地域共通クーポン」だけを先にもらうことができるか交渉してみるのも手です。

実はアナログだった!電子クーポン

それでは電子クーポンについてはどうでしょうか?

「そりゃ電子ですもの、前日にダウンロードとか準備しておけば到着してすぐ使えるんじゃない?」と誰もが思うでしょう。

しかし、この電子クーポンは実は非常にアナログであり、大部分の事業者で「チェックイン当日」しかも「午後以降」でしか使えないのです。

もうビックリです。

そのため、「今回は家族で〇万円も地域共通クーポンをもらえるから、奮発して到着してすぐに空港で借りるレンタカーをアップグレードしよう!」と考えていらっしゃる方は要注意です(特に現地午前着)。

多分できません。というよりあきらめてプラン修正をお勧めします。

午後遅めの時間到着であれば少しは希望を持てるかもしれません。

あまり詳しいことは書けないのですが、電子クーポンは出発日前日(旅行事業者によっては前々日に作業する場合もあり)に対象のお客様情報をひたすら登録してGO TO事務局に送信し、GO TO事務局がデータをシステム反映して使えるフローになっています(ここまで書けば十分・・)。

そんなアナログな仕組みなので、「前日にダウンロードして準備万端!」というわけにもいかないのです。

「いつまで使えるのか」ということに目が向きがちですが、「いつから使えるのか」という点において決して使い勝手が良いものではないので、事前に押さえておきましょう。

「1泊2日ではあるものの遠方への旅行で、翌日の帰りの便がそこそこ早い」とか、「中間地に1泊して翌日は割と早い便・列車で次の宿泊地に向かう」という方は利用可能時間が著しく短くなるのでご注意ください。

地域共通クーポンの使い勝手についてのまとめ

長くなりましたが、地域共通クーポンの使い勝手についてまとめたいと思います。

  1. 「電子クーポン」の場合は登録事業者のうちの半数程度でしか使えない
  2. 「コンビニ・スーパー」で使える場所が非常に多い
  3. でも大半は「紙クーポン」のみ
  4. 隣接県への旅行の場合は自分の家の周辺の利用可能店舗も事前にチェック!
  5. 使えるのはチェックイン当日でしかもチェックイン時間くらいから(例外あり?)
  6. 電子クーポンでも「事前にダウンロードして準備万端!」は不可
  7. 現地に到着してすぐに使うことは不可能と思ったほうがよい(特に現地午前到着)

せっかくもらえる「地域共通クーポン」ですが、その使い勝手からか「使いきれないかもしれない」という声が周囲からチラホラ聞こえてきましたので調べてみました。

出発前のプランニングに是非ご参考ください!

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