こんにちは、xingです
緊急事態宣言は解除されたものの、以前のように気軽に海外旅行に行けるのはまだ先になりそうです。
最近(コロナ禍前)は日本からの便数が増えて行きやすくなったウラジオストクですが、日本人が観光で訪れることが少ない都市であっただけに、情報量が少ないです。
今回はウラジオストクの観光地のうち、徒歩やバス・トラムなどを利用して比較的気軽に行ける観光地を厳選して紹介いたします。
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ウラジオストクの魅力について
他の記事でも触れていますが、ウラジオストクの魅力はなんと言っても「日本から最も近いヨーロッパ」としての雰囲気でしょう。
同じような所要時間で日本から片道2時間程度のアジア域内の都市を探すと、韓国・ソウル、中国・大連などが挙げられます(日本の出発地によっては台北も行ける!)
これらアジアの都市は日本と雰囲気も似ているところもあり親しみやすいという魅力がある一方で、もう一歩「非日常感」を旅に求めるとすれば、日本とはまた違った雰囲気を持つ都市も目指したいものです。
ウラジオストクはその希望を日本から近い場所で叶えてくれる都市であり、もともとは外国人には解放されていなかった軍港ということもあって独特な雰囲気と観光スポットがあったりします。
【ウラジオストクの観光地】1.ウラジオストク駅

観光地の紹介でいきなり駅?というお声も聞こえてきそうですが・・、シベリア鉄道の起点であるウラジオストク駅にはモスクワからの距離を示す「9288」のキロポストが堂々と建っており、今でもこのウラジオストク駅からはシベリア鉄道の看板列車である「ロシア号」が発着しています。
しかも、この線路がはるか先のヨーロッパ大陸までつながっていると考えただけで、島国である日本に住む我々からしてみればロマンに浸ることができます。
駅舎自体は警備が厳重ですが、なぜか跨線橋からホームに降りることができるので、是非立ち寄ることをお勧めします(切符を持っていなくても入れます)。
でも、くれぐれも切符を持たずに列車に立ち入ることだけはなさらないでください。海外では日本の鉄道のように「車内で差額精算して乗り越す」などという概念はなく、無賃乗車には厳しい処分が待っています。
日本の概念からするとそれほど頻繁なものではないですが、近郊列車も走っています。運賃は20分程度の乗車であれば25ルーブル(40円)程度ですので、シベリア鉄道プチ体験も楽しめます。
ウラジオストク駅
Ulitsa Aleutskaya, 2, Vladivostok, Primorsky Krai, Russia, 690007
【ウラジオストクの観光地】2.C56潜水艦博物館

「シー56」と読んでしまいそうですが、「エス56」です。ロシア語の文字でCはSに相当するので非常に紛らわしいです。
かつて使用していた潜水艦をそのまま博物館にしてしまうのはロシアならではです。しかもこの潜水艦、非常に大きい・・。
館内(艦内?)は50ルーブルを支払ってカメラを持ち込んで撮影させてもらえるのですが、なぜかこの時はチケット売り場の方がサービスしてくれました。
その時に撮影した艦内の様子はこんな感じです。

ロシアには軍事関係の博物館が多くありますが、この潜水艦博物館もその一つです。
戦争とは違いますが、今のように気軽に海外に行くことができない現状は、「旅行」は平和によって支えられているものであり、改めて平和の大切さを考えるきっかけとなります。
C56潜水艦博物館
Korabel’naya Naberezhnaya, Vladivostok, Primorsky Krai, Russia,690091
【ウラジオストクの観光地】3.アンドレイ教会

C56潜水艦博物館の隣にあり、ロシア正教会特有の玉ねぎ型の屋根が特徴の建物です。
結婚式記念撮影の場所として選ばれることも多く、天気が良い日は花嫁衣装を見ることもありますが、一方で同じエリアでは第二次世界大戦の戦没者を悼む碑や、絶えることなく灯される炎があったりなど、厳かな雰囲気を持ち合わせています。

スヴェトランスカヤ通りから坂道を降りてくると「ニコライ2世凱旋門」もありますので、こちらも必見です。
余談ですが、このアンドレイ教会からC56潜水艦博物館を過ぎて中央広場の方に向かっていくと、別記事でも紹介している土産や「ヴラド・ギフト」があります。
アンドレイ教会
Ulitsa Petra Velikogo, 4г, Vladivostok, Primorsky Krai, Russia,690091
【ウラジオストクの観光地】4.キタイスキー市場

日本語に訳すと「中国市場」ですが、あまり中国らしさはありません。むしろ画像のような食材(近海の海の幸など)が売っていたりするので、どちらかといえば市民の台所的な存在でしょうか。
一方で本物かどうかわからないブランドロゴがついたバッグや服飾雑貨なども売っていて、日本では体験できない雰囲気ですので、滞在中に一度は覗いてみるのもいいかもしれません。
このエリアでもう一つ特筆したいのは、100年以上の歴史を誇るウラジオストク市電のうちの最後の系統である「6番系統」が付近を走っていますが、非常に風情がある乗り物ですので、是非乗ってみてください。

市内から外れた場所にある「クラシックカー博物館」は、この市電に乗って終点の「サハリンスカヤ通り」で下車します。
ウラジオストクは「東洋のサンフランシスコ」と呼ばれるほど坂が多い街です。市内の主なスポットはほとんど歩いて回れる程度の距離にあるので、観光としてはコンパクトな印象を受けます。しかし、交通機関を活用することでよりスムーズに、楽しく街歩きをす[…]
キタイスキー市場は市内中心部から徒歩では来ることができないので、ウラジオストク駅または中央広場付近から31番系統のバスで行くことになります(ウラジオストク駅からスヴェトランスカヤ通りに右折してそのまま東に行くルートなので、初心者でも安心して乗れるルートです)。
バスと市電を組み合わせるだけでここまで行動範囲が広がります。
キタイスキー市場
Primorsky Krai, Vladivostok, Russia,690034
【ウラジオストクの観光地】5.鷲ノ巣展望台
ここも定番ですが、実は私は行ったことがありません。
夕方〜黄昏時の景色が非常に素晴らしいそうですが、ウラジオストクに行く度に夕暮れ時にはアムール湾の夕陽を見に行ってしまうので、見逃しておりました😅
また、冬はケーブルカーが動いていないことが多く、私が行く季節が毎回冬季であることも影響しているのでしょう。。次回こそはと思って5選に入れてみました。
鷲ノ巣展望台からはウラジオストクのパンフレットなどに写真として載っている「金角湾横断橋」が見えるので、この景色を見れば「ああ、ここね!」とピンと来る方も多いでしょう。
残念ながらこの場で提供できる写真がないので、アムール湾の夕陽の画像をお楽しみください。

鷲ノ巣展望台
Primorsky Krai, Vladivostok,Russia,690091
ウラジオストクには魅力的な観光地がまだまだたくさん!
ウラジオストクは2時間程度で気軽に行けるだけに、短期滞在となることも多く、今回はそんな短い滞在時間でも簡単いけるような場所をピックアップしてご紹介いたしました。
少し時間に余裕がああればタクシーに乗って「トカレフスキー灯台」や、シベリア鉄道に揺られてロシア版養命酒の発祥地であるウスリースクを訪れることもできます。
コロナ禍からの復活までまだまだ時間がかかりそうですが、世界的な感染が落ち着いて、再びウラジオストクを訪れる日が待ち遠しいです。